毎日が短い

日常的な話

ゲームしてたらGが侵入してきてリアルバトルが勃発した

 いつものようにフォートナイトをしていた。

 友人と通話をしながら1番をとるため頑張っていた。

 まさに敵と遭遇。打ち合いをしていた時のこと。

 

 視界に黒いものが入ってきた。

 モニターの後には白い壁があるのだが、その黒いものは白い壁を颯爽と動いていた。

 

 Gである。Gは白い壁をサササッと移動しながらポスターの裏に隠れた。

 ポスターはお気に入りのアニメのもので、この裏に奴がいると思うと複雑な気持ちになった。

 このポスターを壁に押し当てればGが潰れるだろう。

 

 しかし、ポスターの背面と壁にはGの痕跡が残る。それは全く持って許されない。

 ポスターの裏から動く気配はないので、そのままフォートナイトを続けた。

 無事にビクロイしたか倒されたのかはよく覚えていない。とにかくGのことで頭がいっぱいだった。

 ゲームと通話が終わり、Gをどう倒すか考えた。

 

 家にはスプレーとトラップがあった。

 スプレーをかければイチコロだろうが自分の部屋だ。時刻は23時。

 部屋の喚起やスプレーの匂いなどを考慮し最小限でおさめたい。

 するとトラップか。いや、しかしトラップに入ってくれるとは限らない。

 だがもし万が一捕獲に失敗した場合はトラップに頼らなければならない。

 とりあえずトラップを設置した。

 

 設置している間、ポスターの端から触角が見えた。奴はいる。

 

 トラップを設置後、スマホで被害の少ない倒し方を検索した。

 すると2lペットボトルの底をカッターであけて捕まえる手法を見つけた。

 しかし我が家には今500mのペットボトルしかなかった。

 枠が小さすぎる。これを見事に命中させられる自信はなかった。

 

 透明なボックスならばなんでもいいと考えた。

 文庫本を入れるクリアケースがあったことを思い出した。

 クリアケースは使っておらず空のまま放置していた。

 

 クリアケースを手に取る。長細いため進行方向にだけ注意すれば簡単に捕獲できるだとうと思った。

 

 問題はここからだ。ポスターの裏にいるやつをどうクリアケースで捕獲するのか。

 

 ポスターを外せばやつは出てくるが、ポスターを外して置く間にやつは違う場所に隠れるだろう。それでは意味がない。ポスターから自ら出てきたところをつかまえよう。

 

 ポスターの裏にスプレーを少しかける。

 

 ビビビ

 

 羽根を動かしたのか音が聞こえる。やつはいる。

 

 だが出てはこなかった。これでは拉致があかないと考えどうしようかと模索した。やはりポスターを動かすしかない。だが手でポスターを持つのは怖かった。

 

 そうだ、白手袋を身に着けよう。タンスに入っているはずだ。

 

 手が荒れやすいため、夜寝る前に薬をつけたあと薬が布団についたりするのがいやで、白手袋をつけて寝ていた。その白手袋なら万が一Gと接触してもまだなんとかなるだろうと思った。

 

 タンスはGがいる壁とは真反対だった。タンスから白手袋を取り出し装着し振り返る。

 

 ポスターの上にGが姿を現していた。焦る自分。どうする。行くしかない。

 

 だがやつがいるところは壁と天井の境目でクリアケースを当てづらい。これでは逃げられた時自分がパニックでミスしてしまうかもしれない。

 

 様子を見る。

 

 Gは壁と天井の境をひた歩く。そして天井と壁と壁の3つの隅っこで止まった。

 

 さらに場所が悪い。どっちに逃げるかもわからないし、押し入れ方面にいかれては押し入れの扉の隙間から逃げ込まれてしまう可能性もある。

 

 しかしこのまま膠着状態では進まない。

 

 決断した。

 

 姿を現しているのだからスプレーをかける。ベットの上だが仕方がない。毛布や布団を安全な場所に移動させる。

 

 左手にはクリアケース、右手にはスプレー。

 

 いざ勝負。

 

 ぷしゅー。

 

 Gが動いた。押し入れではない方だ。ポスターのほうへと戻る気か。

 

 天井と壁の端にはいかず壁を横切っていく。

 すかさずクリアケースを壁に押し当てた。

 

 やった。Gがクリアケースに入った。中でひっくり返って暴れている。

 本当にやったのかわからなかった。ひっくり返ってはいるが脚をバタバタさせている。

 まだやりきれていない。そうだスプレーだ。あれ、右手にスプレーがない。

 両手でクリアケースを押し当てたのだった。

 

 スプレーはどこだ。あった。

 床に置いてある。遠い。

 ベッドの上に乗ってさらに天井近くの壁にクリアケースはあった。

 クリアケースを下にずらしたかったが、下には窓があった。

 ベッドの上に立ったまま床にあるスプレーをとるしかない。

 

 手は遠すぎた。とすれば足しかない。靴下を脱ぎ足をのばす。

 足の親指と人差し指でスプレーを挟む。クリアケースがずれないよう体勢を保ちつつ足をあげていく。

 ゆっくり。ゆっくり。

 無事にスプレーを手にすることができた。

 

 さあ、終わりの時だ。

 クリアケースを少しだけ開けてスプレーの先端を入れる。

 

 ぐっばい、G。

 

 スプレーを3秒近くかけた。やつは止まった。

 

 俺の勝利で幕は閉じた。